献金知らない、火の車…小林千代美議員ちぐはぐ説明(読売新聞)

 北海道教職員組合(北教組)から計1600万円の違法な政治資金を受け取ったとして、陣営幹部らが札幌地検に逮捕された民主党の小林千代美衆院議員(41)(北海道5区)。

 これまで小林氏は、違法な資金提供を「全く知らない」と述べる一方、陣営の台所事情について「火の車だった」と資金難を知っていたことを認め、ちぐはぐな説明を続けている。個人資産も、一般からの献金もほとんどないまま、1年近く続いた衆院選の準備。本人が陣営の資金繰りをどこまで把握していたかが、今後の捜査のポイントになる。

 「4回選挙をやったが、私は、お金を持っている候補ではなく、選挙のたびに火の車でした」

 北教組の幹部3人とともに、陣営の資金管理を統括していた自治労北海道「財政局長」の木村美智留容疑者(46)が、政治資金規正法違反容疑で逮捕されてから5日後の今月6日。小林氏は地元・北海道江別市の事務所で開いた記者会見で、「お金が足りないという認識があったのか?」と問われてそう答えたが、「火の車なのに、どうやって戦っているという認識だったのか」と追及されると、「限られた資金の中でどう戦うかは選対の努力次第」とかわし、最後まで詳しい説明をしなかった。

 製パン会社の労組幹部だった小林氏は2000年の衆院選で、自民党の町村信孝・元官房長官の地盤だった北海道5区に初出馬して落選。03年は比例復活当選したものの、05年は約4万9000票もの大差で敗れ、昨年8月の衆院選で当選するまで“浪人生活”を送っていた。

 浪人期間中(06〜08年)の政治資金収支報告書を見ると、小林議員の資金管理団体は、寄付が少ない年で16万円、多い年でも、民主党道連からの100万円を含め121万円程度。小林氏本人が代表を務める政党支部も、寄付は年460万〜583万円にとどまり、民主党本部や道連からの交付金(年718万〜1507万円)に頼り切っている状況だった。

 個人資産も先月公開された衆院議員の資産等報告書によると、本人の資産と明確に言えるのは普通自動車1台のみ。土地や建物のほか定期の預貯金や株などもなく、借入金もない代わり、政党支部や自分の資金管理団体などへの貸付金もゼロで、選挙のため個人資産をつぎ込んだ形跡もない。

 衆院選が間近とみられていた08年6月に「小林ちよみ合同選挙対策委員会」が発足して以来、陣営の資金繰りを担当していた木村容疑者は逮捕前、「解散が延び延びになって選挙が行われず、事務所の維持が厳しくなった」などと語り、北教組側に資金難を訴えたことが、違法な献金のきっかけだったと打ち明けている。

 それでも記者会見で「全く知らない」と答えている小林氏に対し、民主党の同僚議員からも「進んで事実関係を明らかにしてほしい」という声が出ている。

雑記帳 長谷川等伯展で「オマージュ」ラスク(毎日新聞)
東京の輸入代行業者を略式起訴 タミフル販売で(産経新聞)
ニチアス、佐藤常務に代表権…代表取締役を2人体制に(レスポンス)
政権半年で首相「前に出て意思決定見せる」(産経新聞)
海保、警視庁が“厳戒態勢” シー・シェパード逮捕 (産経新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。